「訪問セラピー」形態がメインですが、セラピーは希望したいが
家族がいたりするため等々で訪問を望まれない方には、
拙宅にて承ります。その旨、ご一報くださいませ。
横浜の築100年の古民家で、可愛い猫がお待ちしています❣
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メール:yosa3188nakayama@gmail.com
先日、旧友のTちゃんから書留郵便が届きました。
封を開けると、10万円も入っていました。びっくりして、さっそく電話をしてみました。
「どうしたの。大金が入っていてびっくりしたんだけど..」と言うと、「そうよね。」「ずっと気になっていて、貯めていたのよ。それをいつ渡そうかと思っていて、今がいいかなと思ったの..」
Tちゃんが結婚をした時、わたしは愛知県から福島県までお祝いにかけつけました。
彼女は私に「その時、何も返せなかったから..」とか言っていました。
考えてみたこともいないことでした。
仮にそうだったとしても、もう、半世紀も前のことです。
私こそ、Tちゃんの言葉に、どれほど励まされてきたことだったでしょうか。それはお金には代えられないことです。
私は口元にコンプレックスを抱いていました。ある日、洗面所で2人で身だしなみを整えていた時、唐突にTちゃんが「あなたのくちびるっていいよね!」と言うのです。私はあまりのことに我が耳を疑いました。でも、その言葉のお陰で、私の長い間のこだわりは一瞬にして吹き飛ばされてしまいました。
人の見方は山ほどあって、正解がないことを彼女は教えてくれたのです。
私にはこの言葉こそがかけがえのない宝物でした。私はずっと恩を感じていて、いつかお礼を言いたいと思っていました。
振り返ってみると、私は、Tちゃんには結婚式以来、会うチャンスがありませんでした。
結婚式当日も彼女の美しい、赤が基調の艶やかな打ち掛け姿が浮かぶだけです。
ちょっと心に残っているのは、当日は彼女と話もできず、ガッカリしたこと。初めてご主人を拝見した時「立派そうな方だな」と想ったものの、「あー嫁ぐんだな」と、寂しい感情を抱いたこと。
でも、Tちゃんが、幸せそうに、満面の笑みを湛えていたから「これでいいんだ」と自分の気持ちを納得させたことなどを思い出しました。
お互いに長い年月が経ち、そして最近は年賀状くらいの付き合いになっていました。
でも、今年、Tちゃんから細かくギッシリと記された年賀状を受け取り、その後、Tちゃんがラインをやっていること等もわかり、旧交を温め合うことができました。
お互いにそれぞれの歴史があり、考え方の変遷もありで、昔のように親しくなれるのかと多少の心配もありましたが、全くの杞憂でした。
Tちゃんは「この40年間ずっと中山ちゃんのこと思っていた」と言ってくれたのです。なんと有難い言葉でしょうか。私達のハートとハートは確りと結びつけられていました。
彼女からこんな話しを聞きました。
彼女の嫁ぎ先にお爺さまがいらっしゃって、その後、直ぐご病気になられ看護で忙しかったこと。でもそのお爺さまからとても可愛がられ、大事にされたことなどを聞き、としゑちゃんの人柄から、腑に落ちた思いでした。
そして彼女が過ごした日々がいかばかりだっただろうかと思いを馳せました。
これから私達はどんな日々を重ねるのでしょうか?
今は、Tちゃんに会える日が来ることをただ楽しみに過ごしたいと思っています。
そして今度こそ少しでも恩返しができればなと思っています。
(掲載の写真は私の大好きな野茨の花をTちゃんに)