お電話でご予約を頂いた時から、お会いできる日を心待ちにしていました。
「YOSAのベビ待ちコースを!」御所望でした。
お声が若々しく、フレンドリーな感じでしたから、内心ワクワクしていました。
スラリとして細身の若いNさんが、おいでくださいました。
本当ににこやかに、さりげなく、受け答えをしてくださるのがなんとも気持ち良い方なのです。
問診票を見ながらの会話で、「どういうご家庭で育てられたのだろう」という疑問が浮かぶほど素敵な人でした。
Nさんは、ワンちゃんを飼っていること。御実家は猫を飼っていて、とっても良い子であること。
そんなお話しを楽しく伺いました。勿論私も負けじと、猫自慢をさせていただきました。
その、御実家の猫ちゃんのエピソードで、とても心に残ったお話しがありました。
1件目は、御実家では猫ちゃんを2匹飼われていました。
上の猫ちゃんが18歳かで亡くなられた時、その猫ちゃんの御遺骸をお庭に埋めたのだそうです。
その時とても仲のよかったもう一匹の子に、猫ちゃんを葬った状態を見せたのだそうです。
そうしたら、次の日と、その翌日の2日間、残った猫ちゃんがネズミを捕獲してきて、
葬ったお墓の上にチョコンとネズミを載せておいたのだそうです。
生前、亡くなった猫ちゃんはとても活発で、よく、ネズミをとったりして遊んでいたのだそうです。
今回、お墓にネズミを手向けた猫ちゃんは、ネズミをとるような子ではなかったのに、
その亡くなった猫ちゃんが好きだったから墓前に手向けたというお話しでした。
何と、深い、細やかな人間のような愛情ではないでしょうか?
2件目の話です。
今、ご実家ではやはり3、4歳の猫ちゃんを2匹飼われているのだそうです。
2匹目の子は、野良ちゃんの赤ちゃんでした。
他の子が巣立っていっても、その子猫は母親の元を去ろうとしなかったのだそうです。
そして、肩が陥没していました。
御実家では、あの一匹残った猫ちゃんを飼おうということに決め、
前からいた猫ちゃんに「あの子を連れておいで!」と命じたのだそうです。
そうしたら、賢いその猫は特使として、ちゃんとその野良の子猫ちゃんを誘導してきたのだそうです。
子猫ちゃんが玄関に入るや、家族はすかさずドアをしめて、
それから誘導してきた猫ちゃんと一緒に飼うことにしたのだそうです。
今、2匹はとても仲がよく、野良ちゃんだった子がいなかったりすると、前にいた猫が「にゃんにゃん」
うるさく言って、「あの子がいないよ。探してきて」といわんばかりなのだそうです。
家人が、その猫ちゃんをさがしてくると、猫ちゃんはもう鳴かなくなるそうです。
Nさんはポメラニアンとシー・ズー?のMIX犬を飼っているそうですが、
犬を飼いたい旨を御実家のお父様に話した時「本当に飼う気があるのか?いい加減な気持ちではないだろうな・・」
叱るほどの剣幕で言われたのだそうです。
Nさん、「父はそれほど、動物が好きなんです。いい加減に飼うことは許されません。」
そして、「自分に子供ができても、同じように可愛がるつもりです」とおっしゃいました。
家を挙げての動物好きご一家だからこそ良い猫ちゃんもワンちゃんもやってきて、
そしてNさんも細やかな愛情を持った方に成長されたのだなと納得がいきました。
YOSAのベビ待ちコースは80分です。でも何とその時間の短かったこと。
その日、とても幸せな気分で一日を終えることができました。
Nさんとの出会いに感謝!!
我が家の花ちゃんと天国のコナン君