Fさん: 「自然であることが一番さ・・自然界の樹木は自然であることを教えているんだよね」
私:「ありのままということですか」
Fさん:「そう。」
私:「では、自然であることは、真実でもあるということですよね。」
Fさん:「そしてそれは普通ということだよね・・」
フミ子さんはいらっしゃるなり、そんな会話を始められました。
フミ子さんは嫁、姑問題をテーマとして抱えていらっしゃいます。
94歳におなりになっても、その問題から逃げず、真摯に向き合って、「修行だね」と仰っています。
フミ子さんだからこそ、ハードな課題がきているんだなということをいつも感じています。
そして、あるがままに家庭の問題を受け止め、やり過ごしているように思います。
「自然であることが一番」というセリフはフミ子さんの人生訓のようなもので、含蓄のある言葉です。
「あるがままに自然に」と言うと、フミ子さんに関して忘れられないエピソードがあります。
フミ子さんがまだ若かったとき、同僚でもあり、
仲も良かった男性が田舎に帰って着物を作ってもらってきたのを見て、
フミ子さんはその着物で、ご自分のワンピースを作りたくなり、その男性が留守の時
その着物をワンピースに仕立ててもらったのだそうです。
勿論、男性は怒り、「どうしてそんなことをしたのか」と問い詰めたそうです。
フミ子さんは「だって、わたしどうしてもワンピースほしかったんだもの」と言ったそうです。
男性はその返事では納得せず、当時勤めていた船員会社の船長さんに訴えたそうです。
その船長さんは人望があり、何かとフミ子さんの話に出てくる方です。
男性の話を聞いた船長さんは、どういうお裁きを下したかは詳らかではありませんが、
フミ子さんに対しては、何のお咎めもなかったそうです。
色々な問題があった時、その船長さんに直訴すると、皆、解決したということでしたから、
そういう交流を通してたぶんフミ子さんのお人柄がわかっていて、
フミ子さんの乙女心を理解して下さったからだったのだろうと想像しました。
本当に、ありのままを行動してしまうパワーは憎めず、笑ってしまいます。
たぶん、その男性にも笑って欲しかったのでしょう!
フミ子さんは外に向けていたありのままの自然を、今はご自分の内なる自然と向き合われています。
まだまだ、フミ子さんの自然とお付き合いさせて頂き、学びたいと思っています。
いつまでも、お元気で、チャーミングでいてくださいね!