電話で相手方の雰囲気は伝わるものですね。
ご予約頂いてから、ご来店を心待ちにしていた方でした。
当日、想像していた通り、オープンな表情と明るい笑顔でWさんはおいでくださいました。
お話しを伺っていると、体全体が重いのと、
蕁麻疹を最近体験され、アトピーもあるとのことでした。
明るさとは裏腹の体調に見受けられました。
そこで、全身感情・解放コースを受けていただきました。
お体を拝見すると、アトピーの人独特の、体液の停滞、肘、膝、背中付近に
固い凝りが感じられました。
施術をしていると、気の滞り易いところから、閉じ込めていた感情が溢れ出しました。
インナーチャイルドと思われるぼやきから始まり、自分が無私されていることへの怒り
「私を何だと思っているの・・バカ・・嫌になっちゃう・・」等々です。
でも途中で、とても綺麗な曲が流れました♪。
施術後、「如何でしたか」とお尋ねすると、
「音楽が流れて、『何故か空しい』と言っていた時、イエスを抱いたマリア様が現れて、
『ソマリア』という言葉が聞こえ、砂漠の様な所をほっつき歩いているシーンが見えました。
街も見えました。
そして、なぜか許されていると思いました。」・・と。
否定的な感情はマリア様が引き受けてくださったのでしょうか。
そんな素敵なエピソードを話して下さいました。
「でもわたし、こんなこと思っていたんですね。納得できました・・」
「ええ。自分の思いを無視して、人に合わせていると、その不満、ストレスを自分の中に溜めこんでしまい、
それが滞りとなり、体調不良として現われますよね。」
「どうしたらいいんでしょう?」
「ご自分を大事にすることだと思います」
「大事にしているつもりなんですけど・・大事にするってどうするんでしょう?」
「私達は自分軸で生きていないで、他人軸で生きているからではないでしょうか。
他人軸、つまり、人によく思われようという媚びる心があると、まず、自分の思いを脇に置いておいて
相手の欲求を満たしてあげなくっちゃと、相手の思いを優先して満たしてしまう。
そうすると、相手にとって自分は都合の良い人になり、相手はまた、自分の思いを聞いてもらえると思って
さらにエスカレートして要求をしてくる。
その相手の要求が高じてくると、それがストレスになってきて、
「何故私だけ?」「私を何だと思っているの?・・」
というような被害者的思いを溜めこむことになってしまうように思います。
では、習い性にまでなってしまった『自分を無視する癖』、『人に媚びる癖』はどうすれば良いのでしょうか?
それには、常日頃の自分の在り様に気づくこと。そして、その癖が自分にあることがわかったら、
その自分をあるがまま受け入れ認め、本来の自分のものではない感情・思いは外していけば良いのだと思います。
今、自分はどう思っているのか?イエスなのかノーなのかを、自分の内側に聞く癖をつけるようにする。
そうすれば、徐々に自分自身と一致できるようになるので、
いろんなことがスムーズに流れて行くようになるのではないでしょうか。
自分自身を無視するのが習い性になっていると、人間関係から経済まで、上手く周っていかなくなるように思います。
まずは、自分自身を幼子のように扱い、自分の要求に耳を傾けてあげましょう!
自分の声を聞いてあげられるのは自分しかいないのですから。
自分を真に愛せるようになって初めて人を受け入れ、愛することができるようになるのではないでしょうか。
人との関係を良くしたかったら、まず、自分との関係を良くすることです。
人との関係は自分との折り合い如何なんですね。
そして、人がいるからこそ自分が見えてきます。
Wさんは、「体がとても軽くなりました。普通のマッサージとは違いますね!」
と、仰って爽やかな笑顔でお帰りになりました。
今度お会いできる時のWさんの笑顔が楽しみです。
Wさんは素晴らしい宝物のようなオープンな心をお持ちなのですから。
我が家の猫は、くつろいだり、ごはんをおねだりしたりして、自由きままに生きています。
抱いて一緒に寝ようとしてもスルーして、そして寒くなったころ潜ってきます。
猫は遠慮もなく、食べ物を欲しいだけねだり、自分の中で完結しています。
猫から学ぶ日々です。